梅雨も終わって(僕の宣言)、ぐんぐん暑くなっている。ハックの居場所は、①階段の踊り場(風が良く通る)、②ガリガリラウンジ(段ボールがひんやりするようだ)の2カ所に限られていた。しかしここ数日、夜のダイニングテーブルの上という選択肢が追加されたらしい。僕も頬を当てて試してみたが、確かに少し冷たくて気持ち良い。

予防接種

今年もこのイベントが来てしまった。具合が悪くなるといけないので朝からエサを与えず、やや不機嫌なハックをネットに詰め込み、カゴに押し込んで動物病院へ。待合室ではずいぶんおとなしく、「おお、今年は問題なく終了か?」と思っていたが、そこはハック、そう簡単には終わらせてくれない。診察室に入って診察台に乗せた途端、いつも通り病院中に響き渡る声で叫び始める。担当の先生は去年と同じ人だったのだが、ハックの叫び声を聞いて「ああ、思い出しました」とのこと。そりゃぁ記憶に残っているだろう。こんな猫(?)はそうそう居るまい。「注射だけで結構です」と告げると、「はい、分かりました」とすぐに注射に取りかかる。しかしネット越しに何とか反撃を試みようとするため、看護士さん一名を押さえ係として投入。何とか一人の負傷者も出さずに終了。先生から「一年間、健康に」との言葉を頂く。もう一年間は来ないでね、という風にも聞こえる。待合室に戻るといつも通り、お客さんが皆、驚いた顔でこちらを見ている。そう、この視線がつらいのだ。「いや、猫なんですよ、ちょっと臆病なだけなんですよ」と心の中で言い訳をしつつ、ささっと外に出る。こうして年に一度の苦行が終了。帰宅後、唸るハックをネットから出し、鰹節をやる。