学会発表

京都にて、学会発表を行った。共同研究をやっている先生の勧めもあり、国際学会でポスター発表をすることになったのだ。今回の発表において僕が最も恐れていたのは、外国人に「ちょっと簡単に説明してくれたまえ、君」と言われることであった。そのため、前日からノートにだいたいのストーリーを書きながら頭を整理していた。ノートは3ページにわたった。
さて、いざ発表の時間になると、(ポスターの場合、何時から何時まではディスカッションタイムというのが決められている)はじめの5分ほどは誰も質問に来ない。「これはまずい」と思いながら他の人のポスターを見たり、うろうろしていると、一人目の質問者が。それからあとは順調にお客さんが来るようになり、まずまずの反応であった。さて、問題の英語による対応。5人ほどが英語で話しかけてきた。幸いなことに心配していた「ちょっと、君」ということはなかったので安心した。片言の英語と身振り手振りで何とか乗り切る。しかし一人だけ、頭にターバンを巻いた人(多分インド人と思われる)の最後の質問だけがどうしても聞き取れなかった。「Pardon?」と3回ほど聞きなおすと「もういい」という感じで帰ってしまった。こういう訛りは難しいものである。ドイツ人の人もちょっと聞き取りづらかった。英語の必要性を痛感した学会であった。