ハックのお気に入りエサと猫おばさん(江戸っ子)

ハックはエサの選り好みがかなり激しい。チキン味のエサはことごとく残すし、プレミアムキャットフード好きのキャプテンが買ってきたSCIENCE DIETには後ずさりした。そんなハックが気に入って食べているのがカナダ製キャットフード「1st Choice 白身魚」。このエサを買いに、はるばる長津田スーパービバホームまでおでかけ。
スービバ到着後、まずはフードコーナーでうどんを食べる。キャットの前に人間腹ごしらえ。その後、いつものように他には目もくれずにプレミアムコーナーに向かい、目的の1st Choiceを手に取る。もう1個同じものを買うかどうか迷っていると、棚の陰から「猫ちゃん!?」と言っておばさん飛び出すように登場。あまりの唐突さに驚かされた我々はそのおばさんを見てさらに度肝を抜かれる。外見が宮崎アニメに登場する魔女のようである。メイクも濃く、アイラインは縁取りのようだ。胸に「1st Choice」と書かれたエプロンを着ている。
以下、猫おばさん談。「このエサはね、(と、1st Choiceを手に取る)材料からすごくこだわってるの。うちも8匹猫を飼ってるんだけど、エサは全部これ。絶対お勧めよ。SCIENCE DIETと同じくらい良いんだけど、値段はこっちのほうがずっと安いし。あと、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
あまりに印象が強力すぎて、全部覚えてません。我々は相槌打つくらいしかできない。キャプテンもはじめは返事して会話していたが、そのうち怖くなってきたのか僕の後ろに隠れ始める。そうなると僕が話をしなければならない。「せっかくだからサンプルあげるわ。これも欲しい?これも?(と4、5種類指差す)わかった、全部あげるわ。こっちにきてちょうだい。」猫おばさんのコーナーに連行されると、箱の中から1st Choiceサンプルをわしづかみにして取り出し始める。しかし夕方で品切れなのか、2種類しかサンプルがない。そんなことはお構いなしに猫おばさんはサンプル約15個を袋につめ(これで残り全部だった)、「はい。わたし江戸っ子なのよ。気前がいいの。このエサだけで他には何もいらないから、安心してちょうだい」と渡してくれる。恐るべし猫おばさん。他にもおもちゃのネズミなど、見たいものがあったのだが、一刻も早く立ち去ったほうがよさそうだ。キャプテンは僕の後ろに隠れ、心の中で「コレ買うから、もう許して!」と叫んでいたらしい。僕は右手に1st Choice白身魚1kg入り2袋、左手に1st Choiceサンプル15個入り袋を提げ、スービバを後にする。もらったサンプルはすべてハックが食べないチキン味であった。