勝利!

先週の大噴火から1週間。管理人のおやじとは顔を合わせることもなく、もちろん領収書も手に入らなかった。隊員の帰国日も迫っており、このまま黙って待っているわけにはいかないと、昨日受付に「明日までに領収書が手に入らなければ語学学校に相談する」という脅しめいたメッセージを残しておいた。
しかし、今日になってもおやじからの連絡はなし。やはり駄目かとあきらめていたら、夜、新しい領収書を持っておやじが部屋を訪ねてきた。お風呂上りにパソコンでのだめちゃんを観ながらくつろいでいるところに、突然の敵の来訪。慌てふためいたが(人を見る目があるハックは怒って唸り続けていた)、片言のフランス語で再びおやじと対峙。語学学校に文句を言われるのはまずいと思ったらしく、新しい領収書では払いすぎた375ユーロが退去日に払い戻されることが記されていた。(本当は400ユーロ払いすぎたのだが、掃除代なる新しい料金項目を作り、25ユーロを差し引いていた。ここがおやじのせこいところ。)返金方法でひと悶着した後、「来週の月曜日にお前の夫に説明する」と言って何故か領収書を持って帰っていった。
おやじが帰った後、領収書を手に入れられなかった過ちにすぐに気付き、辞書を持って受付に赴く。おやじはもう帰ったとのことだったが、「明日までに領収書を会社に提出しなければならないの」とマダムに泣きつき、電話でおやじを呼び出してもらう。しばらくして、おやじが現れ、再々対峙。領収書、もしくはそのコピーをくれと頼んでも「駄目だ!」の一点張り。理由を説明しているらしいが向こうも興奮しているため、かなり早口で全く聞き取れない。「分からない。もう一回言え」を繰り返していると(このとき何故かわたしは腕を組み、仁王立ちをしていた。自分でもどうかと思う・・。)、以前の領収書を返さなければ渡せないと英語で言ってきた。なーんだ、英語も話せるんじゃない!そこで部屋から書類を取ってきて、新しいものと徹底的に比較チェック。全ての項目を「これは何?」と聞き、説明させ、辞書で調べた。最後は「C'est bon.(よろしい)」と言ってようやく手打ち。
1ヶ月、悩まされ続けたトラブルからようやく解放された!今回のわたしの教訓は、「海外では主張すべきところで、強く主張しなければ相手にされない!黙っていても誰も助けてくれない!」。今回の交渉では、フランス語が話せないと躊躇して、隊員に任せっぱなしにしてしまったが、英語でもそうだが本当に伝えたいことは何とか伝わるものだ。おかげでフランス語も、少しは自信がついた。これからは、もう少し楽しくこの国で暮していけそうだ。ちなみに、なぜ料金を取りすぎたかの説明および謝罪は最後まで一切なし。恐るべし、フランス!