ラスト1

インターネットも電話も繋がり、この2つはすこぶる順調。ヴィシーの時のように突然バタンとネットワークが切れることもない。しかし我々の注文したこのセット「ヌフ・ボックス」にはもう一つ、ケーブルテレビが付いている。これが例によって繋がらんのです。デコーダーをつないでインストールを開始すると、途中までは順調に進むのだが、「ICカードの問題」と表示されてそれ以上進まない(デコーダーにはICカードを差し込まなければならない仕組み)。トラブル対応はメールでは受け付けておらず、電話のみ。仕方なく先週、カスタマーサービスに電話しておそろしく効率の悪い言葉のキャッチボールをした。電話越しに確認、指示されるが、これが全く分からない。「作動ランプは何色がついてますか?」という指示をまず5回ほど聞きなおし、彼の発した言葉から連想に連想を重ね(何か「点灯」って言ってるよな、「色」がどうとか言ってるし、「前」?前って何のことだろ?などなど)、ようやく「あっ!これを聞いてるのか!?」と思い当たり、「赤と緑です」と答える。
結局新しいデコーダーを送ってくれることになり、それが今日、店に届いたと連絡が来る。店で古い装置と新しい装置を交換。帰宅して開けてみると、デコーダー本体のみでICカードは入っていない。てっきりICカードも送られてくるものと思っていた僕は、古い装置と一緒にカードも返してしまった。慌てて再度店までカードを取りに行く。
さて、新しい装置に替えて再びインストールしてみました。容易に想像がつくと思いますが、同じエラーメッセージが出てインストールは失敗。だって「ICカードの問題」ってエラーが出てるのに、ICカードを送ってこないってどういうこと!?キャプテン「カードがなかった時点でイヤな予感はしたけどね」とのこと。村上春樹の「遠い太鼓」にも出てきたが、外国で暮らすと、この「イヤな予感」が実にいろんな場面で感じられる。ちょっとした霊感のようだ。「あっ、地縛霊が・・・」みたいに。
仕方ないのでまた通じないカスタマーサービス(これは僕の言語力のせいなので責められない)に電話をせねばならない。やだなー、やだなーと思い悩んでいたが、エイッとかけてみると今回は意外にすんなり進む。ICカードが新しい装置に入ってないというと「それは変だな」と言っていたが(「変だな」じゃないだろう!)、新しいカードを直接家に送ってくれるとの事。もう十分です!今度こそお願いします!