オランジュリー美術館

ジヴェルニーに続き、オランジュリー美術館にモネの睡蓮を見に行く。オランジュリーはテュイルリー公園の中にある。この日は快晴、夏のような陽射し。公園内は日光浴を楽しむ人々で溢れかえっている。まるで日曜の上野公園のようだ。
昼時に到着した事もあり、美術館の行列は少なめ。陽気な警備員のおじさんにボディーチェックを受け、10分ほどで入場する。睡蓮の間はやはり美しい。前日にあの池を見ているから、「あの場所で描いたのかな?」など、いろいろと想像が膨らむ。オーバル型の部屋と明るい天井はベネッセハウスのオーバル棟の池を思い出させる。自然光を取り入れた照明も地中美術館の睡蓮の部屋と同様のコンセプト。しかし全体の雰囲気としては地中美術館の方が素晴らしく、記憶に残る気がする。
睡蓮の後は地下の寄贈コレクションを見学。セザンヌ静物画は良かった。衝撃的だったのはルソーの家族の乗った馬車の絵(ジェニエ親父の二輪馬車)。こ、これは凄い・・・。この人には世界がこう見えていたのだろうか?草間弥生には世界が水玉模様に見えるらしいから、こう見えたとしても不思議はない。
この美術館でも世界のカメラ部員の活動を多く見かけた。見かけるのは1位ニコン、2位キヤノン、3位ソニーというあたり。ニコンキヤノンのシェアは圧倒的。たまにペンタックスオリンパスというところか。リコーのカメラを持っている人にはまだ会っていない。みんなでっかいカメラを苦もなく首から下げて、嬉しそうにファインダーを覗きながら被写体の周りをぐるぐる回っている。
コトリ・テュイルリー公園で休む人たち

ユッコ・睡蓮の間