ヘルシンキ通信

2日目、6時30分にセットした目覚ましで起きる。ごそごそと身支度して7時30分にホテルのレストランで朝食。レストランは既にお客さんでいっぱい。みんな早いな、と思いつつビュッフェを食べる。味は、まぁこんなものでしょう。明日はハカニエミ市場で朝食をとってみよう。
出発前に少しホテル周辺を散歩。港にハマナスが咲いている。この植物はどこでも適応して生きていけるようだ。知床旅情を口ずさみつつ、ホテル前のトラム停留所に戻る。

トラムに乗り、駅前で一度乗り換えてアラビア・アウトレットへ。開店は10時なので、その頃に着くよう、9時過ぎに出発・・・したはずだったのだが、街の時計を見ると既に10時回っている。「ん!?」と思ったら時差の修正をし忘れていた。フランスとフィンランドはけっこう離れているのである。そりゃぁホテルのレストランもお客さんでいっぱいのはずだ。1時間損してしまった。

トラムの窓から外を見ていると、前方に煙突と「ARABIA」の文字が見えてくる。目的地到着。勇んで店内へ。商品はイッタラ、アラビアのもの、正規品半分、値下げ品半分という感じで、もの凄く安い!というわけではない。それでも市価より5〜8€、モノによってはもう少し安くなっている。お客さんは半数が日本人である。他の人のセレクトを横目で見つつ、会話に聞き耳を立てつつ買い物。初めのうちすっかり舞い上がり、あれもこれもと目移りしていっぱいキープしていたが(典型的なセール時の心理状態である)、そのうち冷静になってきて、「これにカレーを盛って美味しそうに見えるだろうか?」等と考え始め、結局はシンプルな皿ばかりになってしまった。茶色とか、黄緑とか、水色とか、見た目にはいいのだが、料理が美味しそうに見えるかどうか、今ひとつピンと来ない。でもせっかくなのでアラビアっぽい絵皿は購入。これが一番高かった。セールなのに25€。その他、本日の戦利品はこちら↓

その後、同じ建物内のPENTIKへ。こちらはあまり惹かれるものはなく、木べらのみ購入。最後に、アラビアの入り口の脇にあるインテリアショップ兼カフェを覗いてみる。これが意外に良いものが多く置いてあり、なかなか楽しい。物色していると、店のオヤジさんが日本人女性2人に飴をプレゼントしていた。そばに僕もいたが、「女性だけにプレゼント」とのこと。するとその女性、「去年、私はここでこのマグを買いました。その後、あなたに招待されて中華料理屋で晩ご飯を食べましたが、覚えてますか?」とのこと。オヤジさんは「あー、あの時の。」みたいな事を言っていたが、あんまり覚えてない様子だった。ちゃんと働いているのか、オヤジさんよ。こちらがそのお店。写っているのがオヤジさん。

再びトラムに乗って、今度はデザイン・ディストリクト地区へ。日曜日なので開いている店は少ないだろうと思っていたが、見事に全て閉まっていた。けっこう歩き回るものの、ウィンドウショッピングした感じではあんまり好きな感じの店はないようだ。今夜再度リサーチせねば。
お腹もすいたので駅近くまで戻り、パスタ屋さんに入る。昨日の鮭がトラウマになったのか、体が知っている食べ物を欲していた。スパゲッティ・ペスカトーレを注文。フランスのように茹で過ぎのグダグダが出てくるかなと危惧していたが、ちゃんとアルデンテが出てきた。味もなかなか良い。(フランスのパスタについては、「フォークを回して巻き取ろうとすると、その部分にフォークの幅の穴が開く」と会社の人が描写していた)
少し元気になったので、デパート、STOCKMANを見物。デパートはどこに行ってもデパートですな。高島屋伊勢丹の方がおもしろいかも。隅々まで見たが収穫なし。最後にSOKOS地下のスーパーで晩ご飯のパンを量り売りで購入。あとビールとポテトチップス。こういう場所に来ると、ほっとしてしまう自分がいます。しかしこのパンはちょっと失敗だった。店を出てすぐに、一度食べたいと思っていたヘスバーガーがあったのだ。残念!噂によれば、ヘスバーガーのマヨネーズは絶品らしい。これは明日の夕食だな。