9日目 帰国

moriyu2005-07-17

早々と起きてスターバックスにコーヒーを買いに行く。すでにたくさんの客が注文待ちをしている。皆本当にコーヒーが好きである。部屋に戻って飲みながら出発の準備をする。楽しかったカナダも今日で最後。終わってみるとあっという間である。悲しい。チェックアウト後、メトロポリタン駅からバスに乗り、空港を目指す。今日は3つのバスを乗り継がなくてはならない。地図を凝視し、どこで下りるのかを把握する。何とか無事に乗り継ぎ、早めに空港に到着したものの、JALカウンターは信じられないくらい人が並んでいる。ただでさえ別れを惜しむ時間がないのに。仕方ないので最後尾に並ぶが、これがまたちっとも進まない。前に並んでいたおじいさんは気分が悪くなって倒れてしまった。キャプテンもご機嫌斜めである。やっとの思いで手続きを済ませ、税金の返還の手続きをし、ようやく一息。1階に下りてバーガー・キングで軽い昼食を取る。うーむ、特においしいとは言いがたいものだ。
しばらく話をし、出発口へ向かう。キャプテンとはここでお別れ。中に入って姿が見えなくなるとなんともさびしい気持ちであった。悲しいまま出発ゲートでぼんやりしていたため、追加のお土産を買い忘れる。まぁ仕方あるまい。
出発は1時間以上遅れた。機内に乗り込み、前の座席の人が荷物を上げるのを手伝っていると、やってきたアジア人女性が「お前の席は通路側か?」、「かわってくれ」という。トイレのことなど考えて通路側を取っていたのだが、まぁ仕方ない、替わってあげる。すると次は「この荷物を上に上げてくれ」と言う。かなりパワフルなおばちゃんである。席に座ると、「お前はいいやつだ、名前は?」と聞いてくる。ここでやっと自己紹介。彼女らはアリエルとボニータと名乗った。もちろん英語名である。彼女らはツアーで関西方面を旅行するとのこと。その後1時間以上に渡って「何を食べるべきか?」、「有名な寺はどれか?」、「三年坂とは何か?」などと延々と質問し続ける。かなりハード。この旅で一番英語を話した時間であろう。その後も「枕をよこせ」とか、「ワインは無料か聞いてくれ」とか、様々なことを言いながら好き放題であった。すごいバイタリティーだ。彼女らくらいパワフルでないと海外ではやっていけないのかもしれない。しかし君らの相手をするのは相当きつかったぞ、アリエル、ボニータ
機内で読む本を間違ってスーツケースに詰めてしまったため、仕方なく映画を見ることにする。コメディを見る気にはならないので真面目そうな「ホテル・ルワンダ」を選択。これがかなりヘビーな内容でさらに暗くなった。感動するし、考えさせられるすばらしい映画なのだが、カナダからの帰国中に見るべきではなかった。どんよりしたまま成田到着。アリエル、ボニータが「入国審査を通過するところで待っててくれ」と言うので待っていたが、ぜんぜん出てこないので仕方なく荷物を回収し、帰りのバスに乗り込む。バスでは一睡もできず、疲れ果てたままたまプラ到着。家まで歩き、旅は終了。
想像していたのよりはるかに楽しかった。キャプテンにも久しぶりに会えたし。次はキャプテンの帰国を成田で出迎えねば。帰りに鮨を食べに直行する約束である。そしてまた近いうちにどこか海外へ旅行したい。