ヴィシー観光 avec harukax

朝ごはんを食べてからしばし団欒。キャプテン、洗濯機が常に誰かによって使用中であることにご立腹。アパートに1台しか存在しない上、予約表のようなものはないのだ。「全然なってない」とキャプテン。日記を更新していると、今度はインターネットが突然使えなくなる。harukaxのi-touchも繋がらない。フロントに行ってムッシューにその旨伝える。ワンポイントフランス語会話

  • Je ne peux pas connecter a l'internet. 私はインターネットにアクセスできません。

はじめはムッシューも「あなたのパソコンの問題ではないのか?」と言っていたが、少し食い下がると、オフィスのパソコンが繋がらないことに気付き、「サーバーの問題だ。後で電話しておく」とのこと。何とかなるものである。
お昼ごろ歩いてお出かけ。フランスでは日曜の昼過ぎまで一般の店は開かない。珍しく空いている店、Monoprixでしばらくお買い物。harukaxシャツワンピースと巻き物、キャプテン巻き物、僕はアパート用のスリッパ(harukax「石田純一がリゾート地で履いてそう」)を購入。2階で引き続き食糧など物色していると、店員がやって来て「もう閉まるわよ!」とのこと。フランスでは昼休みの時間は店が閉まるのである。仕方なくレジに並ぶと、いつもはあんなにだらだら非効率的にレジを売っている店員たちが、信じられないくらい素早く仕事をこなしている。やればできるんじゃーん。いつもやってよー。
店を出てぶらぶら歩いていると、同じ家にホームステイしているスペイン人のヨロンダと遭遇。ヨ「こんにちは」、僕「こんにちは」、ヨ「新しいアパートはどう?」、僕「良いです」、ヨ「じゃぁまた」、僕「じゃぁまた」という会話を交わす。ふぅ、汗かかせるなよ、ヨロンダ。
お腹もすいたのでお昼をとることにする。感じの良いカフェでメニューを見ると、お昼のセットでも€16。ちょっと高いということでその近くのセルフサービスの店に入る。注文システムの把握に戸惑ったが、何とかそれぞれ1つずつ注文。僕はハンバーグ+フライドポテト、キャプテンはパエリア、harukaxはラザニア。一緒にサングリアとスプライトも取り、しめて€20。日本と比べるとやや高めか(ガストと比べると相当高め)。この店はあまり裕福でない人たちが来る店らしく、感じの良くないお客さんが多い。接客係も2人だけで、殺気立った様子で食器を片付けている。ボーっと彼らの様子を観察していると、「ボンジュール」と声をかけてくる人物が。語学学校で同じクラスのパブロ。先ほどのヨロンダよりさらにたどたどしく会話を交わす。僕「こちらは私の妻です」、パ「あぁそう(と言ってharukaxをちらりと見る)」、僕「君はエー、一人で、えー、」、パ「ああ、もう食べ終わったところだ」(かみ合っていない)、僕「じゃ、また火曜に」、パ「じゃ」。汗かかせるなよ、パブロ。
パブロが去ってまたボーっと殺気立った接客係を観察していると、トレーを下げる下膳口(ベルトで洗い場まで運ばれるあのシステム)で女の店員さんが何事か困っている。そのうちその下膳口によじのぼり、しゃがんだまま食器と共に奥のスペースへ入っていく。衝撃的である。我々一同、口をあけてその様子を眺める。下膳口がレンガ造りで薄暗いことも相まって、奥にハリソン・フォードがいるのではないかと思わせる風情である。しばらくするとその店員さんが逆行して戻ってきて、下膳口からおりて何事もなかったかのように通常業務に戻る。日本では考えられない出来事である。また周りの人が驚かないところもすごい。トロッコに乗ってショーティーと一緒に戻ってくるくらいだと驚くのだろうか?
外に出ると雨が降っている。店もまだ空く時間ではないので、仕方なく閑散としたショッピングモールに逃げ込む。やることもないので、僕の電子辞書についている数独をやって時間をつぶす。フランスのヴィシーで雨の中、閉店中のショッピングモールで数独するアオキ組の面々。幾度かの失敗を乗り越え、何とか1題クリアし、ちょうどその頃には店が開き始める。
モールをぶらぶら覗き(全く良いものなし)、靴屋へ移動。harukaxがスペインで買ってきたCAMPERに触発され、キャプテンもCAMPERの靴を1足購入。日本から比べると半額くらいの値段である。次にEtam。こちらはharukaxが水着を試着するなど、盛り上がりを見せたものの、買うには至らず。最後にL'Occitaneへ。こちらは店員の感じがイマイチよくない。何事か話しかけられるが、意思の疎通は図れず、僕のシェービングジェルだけ買って終了。今日の買い物で一番感じ悪かった。
ポクポク歩いて家に帰り、しばし休憩。僕はうとうとする。晩御飯はズッキーニと生ハムのパスタ。ビールを飲み、harukax持参の「レミーの美味しいレストラン」DVDを観賞。なかなかおもしろい。キャプテンの感想「主人公の男の子が頭悪すぎる」。10時過ぎ、遠くで花火の上がる音を聞きながら就寝。