引越し

約2週間にわたるホテル生活もようやく最終日。いつものパン屋さんで朝食にパンオレザンとクロワッサン、エクレアを購入。ガッツリ食べる。食後、ケージをひっぱり出し、荷物をまとめ始めると、異常を察知したのかハックが素早くベッド下に隠れる。「この雰囲気は、また良くない事が起こるな」と学習しているのだろう。荷物は来た当初よりかなり増えていて、キャプテンの旅行用カバン、ハック、ハック用ケージ、パソコンの他、手荷物が3つほどある。先日の夕食の際、ムッシューが「引越し大変だから、マダムが迎えに行ってあげよう」と言ってくれたため、非常に助かることになった。11時にチェックアウトし、約束の12時までホテルの中庭でゆっくり待つ。珍しくホテルのおやじがコーヒーを差し入れしてくれる。ハックが草を食い荒らしたり、ゴロゴロしたりしている間にすぐ1時間経過。
マダム運転の車に荷物とハックを積み込み、新しいアパートへ。(ちなみにムッシューは趣味の模型飛行機大会におでかけ)アパートは川沿いの公園のすぐ横にある。到着後、マダム、ハックのケージを持ち上げ、「Lourd!(重い!)」とびっくりする。アパートはホテルよりも広く、明るい印象。なかなか良い部屋である。荷物をざざっと開梱し、ハックを残してhypermarcheに買出し。ここは本当にhyperで、フランスにしては珍しく魚も豊富に揃っている。しかし広すぎて次第にキャプテン疲弊、不機嫌になる。買い物半ばで「もう帰る」とのこと。それでも生活雑貨、食材、水(もちろんvolvic)、ビール(今回はベルギーに挑戦)など購入、日本円で1万円強。キャプテンの旅行カバンに詰め込んで引っ張って帰る。
帰ってから実に2週間ぶりの料理。ズッキーニと生ベーコンのパスタ。信じられないことだが、先ほどの店ではトウガラシが見つからなかったため、食材は完全ではないけれども、初回にしてはとても美味しく作ることができた。楽しくなってビールも飲む。
しばし休んだ後、harukaxを迎えに出発。駅まで30分あまりの道をとぼとぼ歩いたのだが、その間、結婚式の参列者と思しき人々が車のクラクションを鳴らしまくりながら通過する。これが数も多いし、信じられないくらい騒々しくて唖然とする。こんな傍迷惑なことがあろうか。しかも駅に行く途中、教会があったため、彼らに2度遭遇することになった。楽しく歩いていたのが一気にトーンダウンである。鳴らしている人々も楽しそうなのは先頭の花嫁花婿の車くらいのものである。だったらやめればいいのに。
駅でしばし待つとパリ・リヨン駅を出た電車がヴィシー駅に到着。harukaxも寝過ごすことなくホームに姿を見せる。皆でまたとぼとぼ歩いてアパートへ。
晩御飯は先ほどと同じパスタ、アボカドとトマト、レタスのサラダ、食後にスモークサーモンをつまむ。もちろんビールもがぶ飲み。キャプテン悪酔いしてハイテンションになるが、すぐに沈没、焦点が定まらなくなる。僕もテレビでツールを見ているうちにウトウト。これではアオキにいるのと全然変わらない。ベッドはダブルベッドで、「3人で川の字になって寝よう」と提案するが、真ん中の短い棒を担当するキャプテンが「暑い!」と却下し、今日はharukaxが床で寝る。