トロワくん

こちらで乗っている車はシトロエンのC3。フランス語読みではセー・トロワである。大きさはマーチ、ヴィッツクラスのコンパクトカーで、狭い道が多いフランスでは大活躍である。ただし内部については見た目どおりで、「外見からは想像できないゆったり感」等というものは微塵も感じさせない。
このトロワくん、フランスでは貴重なオートマ車である。マニュアルは教習所以来運転していない僕にとっては非常にありがたい。しかし日本のオートマ車との違いに驚くことも多々ある。

  1. ギアにP(パーキング)がない。A(ドライブ)、N(エンジンはここでかける)、Rの3つだけ。プジョーの車は日本車と変わらないみたいだから、こういう構造はシトロエンだけなのだろうか?
  2. Aに入れたときのクリープがない。停止すると完全にクラッチは切れるらしい。坂道発進のときはマニュアル車と同様にちょっと下がってしまう。
  3. 運転中、1速、2速とギアが上がっていくのがひしひしと感じられる。アクセルの踏み方は変わっていないのに、ギアが変わって突然グンと加速する。逆に減速の時には突然強くエンジンブレーキがかかってガクンとなる。

要するに「運転が上手でない人のマニュアル」という感じである。他のメーカーはどうなんだろうか?これだとフランスでオートマ車が人気ないのも分かる気がする。