文楽 由良湊千軒長者 本朝廿四孝

前半の由良湊千軒長者はまあまあといったところ。僕はほとんど寝ていた。だが後半の本朝廿四孝はとてもおもしろかった。話が二転三転して何ともアクロバティックな結末であった。帰途、「あの台詞は何だったのか、あの人は誰の家来なのか」などなど、二人で復習する。しかし文楽を見に来る人というのはちょっと変わった人が多い気がする。今日も何人もおもしろ人物を見かけた。我々と同年代くらいの文楽オタクと思われる女性(きれいな人なのだが、連れの友達が引いているのにも関わらず、目を爛々と輝かせて文楽ネタを語り続ける)、ものすごくイケメンだが、母親と二人で来ていて昼間の銀ブラについて少女のように語る長髪の男性、marimekkoもびっくりの超柄物のワンピース、タイツ、コート、カバンを身につけた女性、きらきらと輝くスパンコールの帽子をかぶった男性(一人)、休憩時間中、観客席とロビーを何往復も走り続ける女性などなど。書き連ねるときりがない。
次回は3月、横浜にて杉本文楽。こちらも内容、観客、ともに楽しみである。