3日目 ウィスラーへの小旅行 Day1

moriyu2005-07-11

朝5時ごろ起床。荷物をまとめてウィスラーへの小旅行に出かける。まずは日本から予約していたハーツレンタカーへ。初海外でいきなりレンタカー運転とはなかなか無謀である。時間になるとサングラスをかけた怪しい店員が対応してくれる。朝7時30分と早いせいか、彼のテンションはかなり低い。予約表を見せると「ついて来い」と言って外に出て「これとこれ、どっちがいい?」と聞いてくる。1台はGMのかなり高級そうなセダン、一台はいかにもアメリカンな四駆のトラックである。かなり驚いたが迷わずセダン選択。ちなみに隊員の予約は最も安いクラスのコンパクト・2ドアであった。恐るべしカナダ。
さて、海外で初めて運転する隊員の戸惑ったこと。
1 もちろん道路の右側を走らねばならないこと
2 左ハンドルであることとウィンカーが左側についていること(間違うとワイパーが動く)
3 赤信号でも右折(日本の左折に相当)はOKであること
はじめの1時間程度はかなり戸惑う。普通に走っていると車線の右側によってしまう。こんなで大丈夫であろうかとびくびくしながらバンクーバー行きのBCフェリーが出る港まで向かう。しかし人間何にでも慣れるもの。フェリーを降りるころにはもうすっかり普通に運転できるようになっていた。バンクーバーを通過するときは交通量が多くてやや緊張したが、スタンレーパークを抜け、ライオンズゲートブリッジを渡ると後は道も簡単(ジムにとってはwinding roadであるらしい)、交通量も少なく快適なドライブであった。
ハイウェイを進むと、道の右側に「View point ahead」の看板がたまに立っている。「おお、ちょっと寄ってみるか」と思い備えるのだが、肝心のView point入り口には看板が立っていない。左折レーンがあるだけ。「これ・・・か?」と思っているうちに結局全部通過。この辺も恐るべしカナダである。
しばらく進むとスコーミッシュのシャノン・フォールズに到着。事前調査でぜひ寄ってみたかった場所である。落差300メートル以上。カメラには収まりきらない大きさである。ひたすらでかい。ここまで大きくなると落ちる水が分散するためであろう、滝つぼはない。写真を撮り、ふとみると「スタワマス・チーフ→」の看板。英会話の先生マイクに「ぜひ登ったほうが良い」と言われていた山である。お、これはラッキーと思い、軽い気持ちで登り始めたのだが、これはとんでもない代物であった。行けども行けども先は見えず、案内も残り何キロといった表示も一切ない。それどころか道に迷いそうなほど分かりにくいトレイルである。最後には細くて不安定なはしごを上り、固定されたチェーンを使ってよじ登ってようやく岩山の頂上に到達。しかし雨のため何も見えず。本当ならまるでフィヨルドのような絶景が見渡せるはずである。残念。しかしこれだけのハードな登山は初めてだったので(「マイク、とんでもない山だったぜ」)、頂上まで来たというのはなかなかに達成感があった。結局下山まで往復3時間の道のりであった。スコーミッシュからウィスラーまでは「Sea to sky highway」と呼ばれる絶景ルート。雨なのは残念だったが、それでもカナダの雄大な風景を見ることができた。
本日の宿、Limoges Innへは道に迷うことなく到着。今日は宿の主人ジャネットが不在(!)であるが、かわりにホームステイしている韓国人のジェイが対応してくれる。部屋のこと、リビングルームやスパを自由に使っていいこと、朝食をとるキッチンのこと、などなど。彼はこの旅で会った人物の中でもっともナイスガイであった。ルックスだけでなく性格的に。ウィスラーの学校でキャプテンと同様、英語を学んでいるとのこと。部屋は多分このB&Bで最も良い部屋の一つであろう。けっこう広いし、バスタブはゆったりしているし、調度品も趣味が良い。一人一泊6,000円はお徳であった。ただなぜかいろんな音が筒抜けで、隣の部屋やリビングの音がはっきり聞こえてくるのにはびっくりした。
部屋に入るとすぐに晩御飯に取り掛かる。メニューは隊員が日本から送ったUFOと昨日買ったタイのインスタントヌードル。カナダのB&Bで食べるのに適切なメニューとは言い難いが、リラックスできておいしい晩御飯であった。他にも出費が重なるのでこれくらいの妥協は仕方あるまい。スコーミッシュでの登山の疲れも出て、この日は早々と就寝。明日に備える。