荷物

2人の荷物を整理して、持ち運べない分を郵便局から発送する。フランスの郵便局のHPを見ると、「縦X横X長さの合計が150cm以下、30kg以内であること」とある。サイズを測り、僕が持ち上げられることから約20kgであろうと推測。炎天下、スーパーまで汗だくになりながら荷物を運ぶ。
お昼休み後の営業再開時間に行ったおかげで(当然フランスでは郵便局にも昼休みがある)、客は一人しかいない。「これを送りたいのですが」と尋ねると、係のおばさん、ちょっと当惑気味に「何キロ?」と聞いてくる。「正確には分からないけど30kg以下です」と答えると、「10kgまでしか無理です」との返答。「でもインターネットでは30kgまででしたよ」と食い下がると、「ここの秤は10kgまでしか量れない」とのこと。ちょっと待て、そういう問題なのか?30kgまで運べるシステムを持っていながら、秤は10kgまでしか量れない?だから無理だという返答なのか?
奥からおじさんも出てきて、「何キロか分からないの?」「車は持ってないの?」「他のオフィスに行くしかないね」などなど話し合っている。こちらは「歩きだし、無理です」「30kg以下なのに、どうして?」と食い下がる。後方からキャプテンも「Mais, je ne peux pas!!(そんなの無理よ!)」と情感たっぷりに援護射撃をする。そうこうしている間に我々の後ろには長い渋滞ができていく。
結局「じゃぁ30kgでいい?」「わかりました」というところで手打ち。22ユーロを払い、一件落着。何となく「ただでは済むまい」と思っていたが、まさか秤がないとは。これには驚いた。他のお客さんには一体どう対応しているのだろう?重さは自己申告制?また一つシンジラレナイ事を見つけてしまった。これから先も限りなく出てくるのだろう。恐るべし、フランス。