蚤の市とルーブル美術館

午前中ヴァンヴの蚤の市に出かける。朝も早くから大勢の人がやってきていて、駐車スペースを探すのに手間取ってしまった。日本でもそうだが、僕は玉石混交の商品(と呼べないようなものも中にはある。ガラスの破片や錆びたネジをどうするのだろう?)の中から良い品を探すのは苦手。さらさらと見て先行しているとキャプテンに呼び止められ、もっとちゃんと見るようお叱りを受ける。よくよく見ると、明らかにお高い値段設定の店もあれば、「この机1ユーロ、こちらは5ユーロ」の様な分かりやすくて良心的なお店もある。意外だったのはみなあまり値切らない事。そしてお店の人も値引いてくれない事。ガイドブックにはよくそのような交渉について書かれているが、ちょっと無理だと思う。もちろんまとめ買いの時などは交渉できるのだろうが・・。フランス人もほとんど向こうの言い値で買っている。お店もプロが多いからかな。もっと小さな蚤の市なら違うのかもしれない。キャプテンの戦利品:電気のスイッチ2個1組、パン生地を伸ばすローラー、金属製のカゴ、ティッシュケース。計9ユーロ。
半分ほど見たところで正午。先行していたyori氏から電話もかかってきたので、出店でケバブサンドイッチとクロックムッシュ、コーヒーを注文する。合計10ユーロ(適当に言っていた気がする)。ケバブサンドイッチは山ほどのフライドポテトつき。これが結構おいしい。クロックムッシュは今までで一番おいしい。お店のお姉さんも親切で、元気になる。
午後はルーブル美術館。チケット購入、入場に並ぶだろうと予想していたが、昼過ぎには既に行列はなく、すんなりと入場できた。広すぎるルーブルではガイドブックの必見コースに従おうということで、有名作品を選んで見て回る。中世のルーブル、ミロのヴィーナス、瀕死の奴隷、モナリザサモトラケのニケなどなど小1時間ほど見学してカフェで休憩。疲れた体にコーラが染み渡る。後半戦は2つの中庭、ナポレオンⅢ世の居室など。残念ながらフェルメールのレースを編む女は貸し出し中。「Au Japon」とのこと。いかさま師も貸し出し中でパズル(なぜ?)しか置いてなかった。最後にハムラビ法典を見て終了。ルーブルはやはりでかい。半日の見学ではほとんどの作品を素通りせねばならない。素通り率はオルセーの比ではない。僕はミロのヴィーナス、ニケ他の彫刻作品が印象に残った。キャプテンはナポレオンの部屋、メソポタミア芸術が良かったとのこと。一方、ミュージアムショップの品揃えはイマイチ。モナリザ、ドーン!みたいなマグカップや「ルーブル」と書かれたボールペンなど、世界一の美術館にしてはセンスがイマイチだと思う。オルセーの方が気が利いた商品が多い。
ミロのヴィーナス(コトリ)。

サモトラケのニケ(ユッコ)。