屋久島旅行 2日目

夜明け前に起床。雨は降り続き、雲は分厚い。朝ご飯に昨日買った樹の実のパンを食べ、雨中行軍の用意をして6時30分に出発。尾之間温泉駐車場から蛇の口滝へのトレッキングコースに入る、つもりだったが、まさに出発せんとするその時、尾之間温泉のおばさんが出て来て「川は危ないよ!無理無理!何人も流されて死んでるんだから!私はもう死体が運ばれてくるのは見たくない!」と文字通り声を大にして警告する。そうか、そういえば昨日から降り続いているし、そんなに深刻な状況ならやめるかと車に引き返す途中、おば「何十年に1回は人が死んでるんだから!」とのこと。あまりの鬼気迫る様子に、つい最近のことかと思ったが、何十年に1回・・・。まぁ我々は素人だし、確かに川は増水しているだろうから、おとなしく中止して、もう少し初心者向けのヤクスギランドに向かうことにする。
途中で観光名所、千尋の滝に立ち寄る。巨大な一枚岩を流れ落ちる滝で、展望台から眺めることができる。しばらく眺めていると、後から外国人が一人でやって来て、「写真、撮りましょうか?」と親切に声をかけてくれた。雨のせいで気温はやや低め、我々は長袖にウィンドブレーカーを着込んでいるが、彼は素足にスニーカー、短パンにTシャツ1枚、荷物は小さなリュックだけという軽装である。元気だ。キャプテンはここで天と彼から啓示を受け、「シンプルに暮らそう」と思ったとのこと。それはただ単に彼の出立ちについての感想ではないのか?そもそも今でもかなりシンプルではないのか?
千尋の滝

千尋の滝を後にし、島を周回する県道77号線からヤクスギランドに向かう道を折れ、山に向かってしばらく進むと、雨脚はますます強まり、ワイパーを激しく動かさないと前が見えない。これは行っても無駄だなと思い、諦めてドライブでの観光に変更、南回りで風下の島西部に向かう。
島の南端を過ぎると次第に空が明るくなり、栗生まで来ると晴れ間が覗くようになる。急峻な山ではあるが、島の東と西でこれほど天気が違うとは。眺めの良い場所で途中停車しながら、大川の滝へ。日本の滝百選の1つである。ガイドブックを見た時は、正直なところさほど訪れたいとは思わなかったのだが、これは予想外に気持ち良い場所であった。のんびり滝を眺め、先客の写真部のおじさんと共にしばらく撮影していると、高校生の修学旅行と思われる一行が到着。わいわいと賑やかに(正確にはけたたましく)なってしまったので、仕方なく切り上げることにする。
写真部長活動中

部長が撮っていたのはこちら↓
http://www.flickr.com/photos/38936058@N02/5774867861/in/photostream
トイレに向かうキャプテン

写真部活動中 なぜそんな姿勢で・・・

占領された大川の滝

西部林道を通って屋久灯台、横河渓谷へ。ここでまたしばらく写真部活動。キャプテンは岩の上で昼寝。さらにいなか浜を見て島の東側へ。昼食に親子丼を食べ、晩ご飯用にLa tableのお弁当を買い、ホテルに戻る。
写真部長活動中 あなたまで、なぜそんな姿勢で・・・

矢筈崎

お茶を飲んで休憩した後、ホテル裏の散歩コースへ。ホテルの裏庭とは思えないワイルドな道である。奥には大きな滝まである。
鈴河大滝

写真部活動中

温泉に入って今日の活動は終了。出だしで躓いたものの、結果的にはあのおばさんのおかげで快適、楽しい撮影旅行になったので感謝せねばならない。部屋で晩ご飯&お酒。明日は晴れることを祈りつつ、早々と就寝。